スマトラ沖でＭ7.8の余震、死者・不明者20人超に

スマトラ沖でＭ7.8の余震、死者・不明者20人超に


　【ジャカルタ＝代慶達也】米地質調査所によると、インドネシアのスマトラ島南西沖のインド洋で13日午前6時50分（日本時間同8時50分）ごろ、マグニチュード（Ｍ）7.8の強い余震が起こった。気象当局は再び津波警報を一時発令した。政府によると、死者・行方不明者は20人以上に上るとみられ、相次ぐ余震の影響で被害はさらに拡大しそうだ。

　米地質調査所によると、前日夕のＭ8.4（Ｍ8.2から修正）の地震以降、大きな余震が続いている。被災地のスマトラ島南西部ブンクル州一帯は現在も通信がほぼ不通の状態だが、建物や家屋が壊れ、多くの死傷者が出ているもよう。大半の住民は津波を避けるため、高台に避難して一夜を過ごした。現時点で邦人の被災情報は入っていない。

　強い余震は隣国シンガポールでも感じられた。金融街の高層ビルでは出勤していたサラリーマンらが相次いで避難。インドネシアでは04年末にスマトラ島北部沖のインド洋で巨大地震・津波が発生したほか、今年3月にもスマトラ島西部パダンで地震が起こり、多くの犠牲者が出た。(10:48)

日本経済新聞 - 2007-09-13


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