武装グループの人質映像か 英軍のイラク撤退を要求

武装グループの人質映像か　英軍のイラク撤退を要求

（ＣＮＮ）　アラビア語衛星テレビ「アルアラビーヤ」は４日、今年５月２９日に武装グループに拉致された英国人５人の１人とみられる男性の映像を放送した。１０日以内にイラク駐留英軍の撤退を要求する内容。


男性の雇用主であるカナダの軍事会社ガルダワールドの広報担当者は、映像が本物であるとの見解を表明した。


映像には先月１８日の日付が入っており、武装した男２人が人質の男性に銃口を向けている。背後には「イラク・イスラム・シーア派抵抗運動」の文字が入った黒い旗が掲げられている。


人質は「ジェイソン」と名乗り、英語で「１７３日間拘束され、忘れ去られたように感じている」などと語っているが、これ以外の部分は音量が小さく聞き取れない。アラビア語の字幕によると、人質は「拉致犯らは英国民と米国民を愛しているものの、わが国の軍隊にイラクを離れるよう求めている」と語ったとされる。


拉致された５人は警備員４人とコンピューターの専門家１人。イラク財務省から、治安部隊や公務員を装った犯行グループに連れ去られた。


ガルダワールドは主に元英兵を雇用している。同社の広報担当者は、人質の家族と連絡を取っていることを明らかにする一方、ビデオの男性の氏名については言及を避けた。


英外務省は、人質の家族や知人に一層苦しみを与えるとして、映像の放送を非難した。


イラク駐留英軍は現在５０００人規模で、来春には２５００人に削減される予定。しかし武装グループは、英軍全員の撤退を求めている。

CNN Japan - 2007.12.05



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